Jp

現在位置: ホーム > 製品情報 > 半導体への応用 > MLCCチタン酸バリウム > チタン酸バリウム

チタン酸バリウム

チタン酸バリウム(Barium Titanate, BaTiO3)は、独特のペロブスカイト結晶構造を有しています。これは優れた電気特性を備える物理的基礎です。正方晶チタン酸バリウムは高い誘電性能を備える無機非金属材料であり、その粉体はさまざまな電子セラミック部品を創るための主な基礎材料で、積層セラミックコンデンサ(MLCC)デバイスの基礎と考えられています。

大塚化学は、20世紀の60年代末からチタン酸塩粉体の研究と生産を開始し、チタン酸塩分野では深い理論的研究と豊富な生産経験があります。中国市場の需要を鑑みて、大塚化学徳島研究所は、長年にわたってチタン酸塩分野において蓄積してきた研究成果を、張家港大塚化学に投入し、固相法でチタン酸バリウム粉体を生産しています。さらに、チタン酸バリウム粉体の主な生産設備は日本から輸入しており、プロセスパラメータを正確に制御でき、チタン酸バリウム粉体の特性の安定性を確保しています。顧客要求に応じてチタン酸バリウム粉体をカスタムで提供できます。

チタン酸バリウム




チタン酸バリウム粉体の応用

1.積層セラミックコンデンサ(MLCC):これはチタン酸バリウム粉体で最も幅広い応用で、需要が最大の分野です。MLCCには小さな体積で、容量が大きく、高周波特性に優れる等の利点があり、次の分野で大量に利用されています。

家電:スマートフォン、タブレットPC、ノートPC等において、電源管理や信号フィルタリング等に用いられます。

通信設備:基地局、ルータ等において、高周波高速信号の伝達を保障します。

自動車用電子部品:新エネルギー自動車の制御システム、ADAS、情報・エンターテイメントシステム等において、車載グレードのMLCCの需要は急速に伸びています。

産業における制御:精密計器、自動化設備等。

2.正温度係数サーミスタ(PTC):チタン酸バリウムは、PTCサーミスタを創るための主な材料です。その電気抵抗は特定温度(キュリー温度)で急激に上昇します。次の分野で用いることができます。

過電流/過熱保護:家電、通信機器、電池ユニット等。

温度センサと補償:自動車用ラジエータ、エアコン等。

自動温度制御加熱部品:恒温加熱器、自動車用シートヒータ等。

3.圧電部品:チタン酸バリウムの圧電効果(電気エネルギーと機械エネルギーの変換)を利用します。次の分野で用いることができます。

共振器とフィルタ:通信機器の周波数選択と制御に用いられ、5G等の高周波需要を満たします。

ドライバとマイクロモータ:精密位置決め、光学式手振れ補正、マイクロロボット、圧電放熱ファン。

点火器:ガスコンロ、ライター等。

推奨事項

    データなし